2010.12.01 Wednesday

ムク材の割れをどう考えるか?

昨日に引き続き、構造材の話。


マツシタホームで使用している無垢構造材は、

柱と土台に、業界で定評ある院庄林業蠅痢崗乾太郎」という国産檜無垢材を使用しています。



「匠乾太郎」のセールスポイントは、昨日のJAS認定製材であることの他にも、

「背割れのない無垢構造材」であるということがあります。


「背割れ」とは、芯持ち材の乾燥収縮による割れを防ぐために、

あらかじめ見えない背の部分に、樹心に達する割れ目をつくっておくこと。


背割りがあることで、木材の乾燥過程で発生する割れの代わりになり、

別の場所への割れが発生しにくくなるという効果があります。



背割れにしても、乾燥割れにしても、

そもそも、無垢材の割れって、どこまで大丈夫なのでしょうか?



これが「背割れ」です。
一般の方がこれを見ると、「こんなに割れていて、大丈夫なの?」と思いますよね。



業界では、基本的には「大丈夫」と言われてします。




「日経ホームビルダー」という業界誌の8月号で、「内部割れした乾燥材が流通」という

構造材の「割れ」に関する記事がありましたので、紹介します。


現在、乾燥材で最も普及している「高温セット法」による乾燥材で、

内部割れの生じているものが市場に流通しているそうなんです。


120℃の高温で乾燥する時間を24時間以内、

以降は温度を下げるといった乾燥スケジュールを守らないと、内部割れが生じてしまいます。


適切な乾燥スケジュールでつくられている材であれば強度の低下はないのですが、

内部割れが多く発生するとせん断強度が低下する可能性があります。


「内部割れ」って、どんな状態なのでしょう?


「内部割れ」とは、次の写真のような状態を言います。


材を真ん中で切断して小口を見たところ。右の天然乾燥材は表面割れが
1カ所あるのに対し、左の高温乾燥材には内部割れが複数見られる。

内部割れした乾燥材があること自体は、業界では良くいわれています。



高温セット法に内部割れのリスクがあることは、

国の研究機関である森林総合研究所や自治体の林業研究機関なども認めて、

製材会社にも伝えているそうです。




では、研究機関は、ムク材の割れをどうとらえているのでしょうか?



森林総合研究所加工技術研究領域長の黒田尚宏さんは、

「昔ながらの天然乾燥ではムク材の表面割れを防ぐのは難しく、

かつてはムク材に表面割れが生じていることは普通だった」



「これまでの実験結果では、表面割れも内部割れも、極端でなければ強度に問題はない」

(黒田さん)という。





・・・・・しかし、

「割れていても大丈夫」って言われても、そこに長年住む人間にすれば、

やっぱり不安ありますよね。



私は、住宅のプロとして、「強度上に問題はない」というのは理解していますが、

それは、当初に設計された設計強度に対して問題ないということであって、

割れた材料よりは、割れていない材料の方が強度が高く、

強度上の余裕をもつ上では、割れていない材の方がよりいいと考えています。



さっきの「背割れ」の写真。こんな割れ、ない方が安心ですよね。




だから、マツシタホームでは、背割れのない「匠乾太郎」を採用しているんです。



昨日の記事では、JAS認定材も、そうでない材料も価格に変わりはないと書いてしまいましたが、

ブランド材である「匠乾太郎」は、一般材より高いです。



それでも使うのは、「安全」だけでなく、

「安心」にこだわるマツシタホームだから。





※こんなメリットもあります。

背割れが変形して、壁に割れが発生したり、ゆがみが出たりすることも。
「匠乾太郎」は、この面でも安心なんです。




 
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