2010.11.30 Tuesday

JAS製材はなぜ普及しないのか?

マツシタホームの主力商品「GLANCERA」では、

国内の森林保護、輸入時や製造時のCO2排出量の問題を考慮し、

柱と梁に国産檜(ひのき)無垢材をを使用しています。

※梁には強度を考慮し、国産杉と米松のハイブリッド材を使用しています。



「GLANCERA」の土台と柱に使用する国産檜(ひのき)無垢材は、

JAS(日本農林規格)で決められた強度試験や平均含水率の測定などを1本1本行い、

合格したものだけを使用しています。(1本1本にJASマークのシールが貼られます)



集成材は全てJAS認定を受けることが義務付けられており、

ほぼ全ての柱などの製材にJASマークのシールが貼られています。



しかし、国産の無垢材では・・・・・

国内に流通する国産無垢材の内、約2割しかJAS認定を受けていないんです。



消費者は、木材の品質や性能を求めるようになってきています。



下のグラフは、木と住まい総合研究所が

「2010年住まいの耐震博覧会」に来場した見込み客1057人に実施したアンケートの回答です。



「木材にどのような特徴を求めるか」と聞いたところ、7割が「品質・性能」と答えたそうです。



見込み客の7割が木材の「品質・性能」を求めています。

建材商社のナイス(横浜市)が、2010年3月末に東京ビッグサイトで開催した
「2010年住まいの耐震博覧会」で、来場者1057人に実施した調査から。
質問は「木材にどのような特徴を求めるか?」(資料:木と住まいの総合研究所)




 
建築のプロも、実は、木材の品質や性能を求めているんです。


日経ホームビルダーが建築のプロ247人に木材への不満や疑問を聞いたところ、

乾燥材に対する「割れや収縮、変形、もろさ」がトップになり、

「材の品質基準・品質管理・ばらつき」がそれに続いた。



KD材への疑問や不安がトップに

ケンプラッツに登録する建築実務者247人を対象に、2010年8月に実施したアンケート結果から。
質問は「木材への疑問や不安内容は?」(資料:日経ホームビルダー)



ところが、市場には品質や性能の不明瞭な製材があふれています。


品質や性能を規格に基づき確かめて、表示しているJAS製材は、

市場に流通する製材全体のわずか2割しかないんです。



構造用集成材はほぼ100%がJAS材であることと比べて、極めて低い割合なんです。


JSA材の品質や性能基準に課題がないわけではないと思いますが、

JAS材を使うことが木材の不満や疑問を減らす第一歩のはずです。







★普及を阻む四つの理由



製材工場がJAS材をつくらない理由は、実は明快なんです。



JAS材を製造するのに初期費用と年間検査費用などがそれぞれ数十万円以上かかること。


品質を確認して表示するという製造管理の手間がかかること。


JASでない乾燥材との価格差がないこと。
  東京中央木材市場(浦安市)が算出した参考価格が示しています。


な篏金の支給条件になるとか、製材に不具合があるとJASによって補償されるといった
  特典がないこと。



「わざわざ設備投資したが、注文がほとどんない。

認定費用が高くなったので、JASの認定工場の登録をやめた」という声も、多いそうです。



コストや手間がかかるのに、JAS以外の材と同じ価格で、

注文もこないとなれば、製材工場がつくらなくなるのも当然といえます。


東京中央木材市場の参考価格(m3)
(資料:日経ホームビルダー)






★普及率を上げる効果的な方法



他方、JAS材の生産量を増やしている製材工場もあります。



最大手の協和木材(福島県東白川郡塙町)がその一つで、

JAS材の生産量が7割に達するそうです。




社長の佐川広興さんは、

「大手住宅会社などが直接注文してくるケースが増えたために増産しました。

集成材と競争するのにはJASが欠かせません」





「注文がほとどんないからJAS認定工場の登録をやめた」

「大手住宅会社が直接注文してくるケースが増えたために増産した」という声が示すように、

JAS材の普及率を上げる最も効果的な方法は、

住宅会社が製材工場にJAS材を積極的に注文することです。



5月に公布された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づいて、

国や地方自治体は現在、公共建築の設計基準の見直し作業に当たっています。


国や地方地自体には、JAS同等品ではなく、JAS材を発注条件にすることを期待します。



JAS材の製品価格を、JAS以外の乾燥材より少しでも高くすることも、

製材工場がJAS材をつくる意欲を高めることにつながると思います。



JAS材のm3単価を、JAS以外の乾燥材より1000円高くして、

1棟分の構造材の目安使用量(16m3とする)に当てはめると、

コストアップ分は1万6000円になります。



これだけでも製材工場には大きな収入になると思います。



建設費に占める割合はわずかです。




強度などの性能が明確で、狂いの少ない材であることをしっかり説明すれば、

JAS材を望まれるお客様が多いというのは、

JAS材の国産檜無垢材(柱と土台)を販売しているマツシタホームで、

私自身がお客様にご説明して感じていることです。



※例えば、構造の強度計算では、
  JAS材は表示された強度で計算されますが、
  製材メーカーの自主表示の強度表示(非常に多いです)の場合は、
  強度表示にかかわらず等級ゼロとして計算されてしまいます。




大手ハウスメーカーではほぼ全てJAS材を使用していると思われますが、

逆に工務店レベルでは、集成材以外ではJAS材はほとんど使用されていないと思います。




ビルダーでは採用しているところ、していないところ、色々です。




住宅業界全体の信頼性を上げていくためにも、

他の住宅会社でも、JAS材の採用が広がるよう、意識の向上を望みます。





※マツシタホームの主要構造材は、大手製材メーカーの評価の高いブランド製品を採用しています。


マツシタホームの主要構造材【柱・土台】 院庄林業蝓 峇ヂ析此
http://www.innosho.co.jp/kantarou/kantarou.html


マツシタホームの主要構造材【梁】 中国木材蝓 屮魯ぅ屮螢奪疋咫璽燹
http://www.chugokumokuzai.co.jp/products/products3/products3.html




 
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