2010.07.25 Sunday

「一室多灯」が当たり前の時代になりました。

今日の私は、千葉北展示場で、11時から16時半まで、契約後の仕様打ち合わせ。


昨日も幕張で契約後の仕様打合せがあったのですが、

私自身が一番力が入ったのは、昨日も今日も、照明の打ち合わせなんです。



外装や内装の大まかなところは、私の場合は、契約前から大まかなところは把握していますから、

契約後の仕様打ち合わせでは、どれも大事ではありますが、

実は、照明器具、特に大事です!





ところで、3日前の木曜日の読売新聞に、

「一室多灯」の話が掲載されていました。




現代の日本の住宅では、

部屋の真ん中に蛍光灯を一灯設置して、部屋全体を明るく照らすのが通常ですよね。




それに対して、昔、電気がなかった頃、照明器具といえば、ろうそくでした。



ろうそくの時代、

日本では、行燈(あんどん)が照明の中心で、人が持ち歩いて自分の周りを照らすものでした。



また、中世ヨーロッパ時代、王様がすごく広い食堂で食事をする時を想像してみてください。



真ん中に大きなダイニングテーブルがあって、

部屋のまわりの部分には、燭台があってろうそくに火がともっていて、部屋を軽く照らしています。



それだけでは、テーブルの上は充分な明るさには足りないため、

テーブルの上にも燭台があって、ろうそくに火が灯っています。



そこに、豪華な料理がどんどん運ばれていきます・・・・・は、関係ないんですけど、

この中世ヨーロッパの王様の食堂が、「一室多灯」のイメージなんです。





実は、欧米では、今でも、こんな感じなんです。


もちろん、ろうそくではありませんが、

白熱灯で、テーブルなど明るさが必要をところを照らし、

まわりの部分は別の照明で、必要なだけの明るさで照らす、

これが普通なんです。


洋風のホテルの部屋って、ほとんどがそんな感じですよね。


欧米人がよく泊るようなホテルなら、絶対です。



そもそも、欧米では、

オフィスは、昼間のように全体を照らす蛍光灯、

住宅は白熱灯という使い分けがされているんです。



言いかえると、

頭をフル回転してバリバリ活動するときは、蛍光灯で、

リラックスするべき自宅では、白熱灯なんです。



例えば、レストランやバーなど、リラックス感が重要視される空間では、

普通に白熱灯を多灯使いしていて、明るさを抑えていますよね。



また、白熱灯で明るさを抑えたオフィスでは、バリバリ働けるイメージがわきませんよね。




その通り、自宅をリラックスできる空間にしたければ、

本来は、白熱灯の「一室多灯」が基本なのです。




アロマキャンドルなどがいい例ですが、

人は、たき火やろうそくの火を見ていると、リラックスできるもので、

火に一番近い照明が白熱灯だから、リラックスできるんです。







日本はなぜ、蛍光灯で「一室一灯」になったのか?



今の若い方はもうご存じないかもしれませんが、

「明る~いナショナル♪ 明る~いナショナル♪ みんな、家じゅう、何でもナショナル~♪」

昔、こんなCMソングとともに、蛍光灯のテレビコマーシャルが大量に流れていました。



世界でも有力な家庭電器メーカーがひしめく日本では、

安い白熱灯の電球を、単価の高い蛍光灯に置き換えようという、

メーカーの懸命の販促活動が功を奏して、日本は今のような蛍光灯大国になったのです。



それが決して悪かったわけではありません。



蛍光灯は、白熱灯よりも消費電力が少なく、

さらに電球寿命が長いため、結局は経済的というメリットがあって、

メーカーは、それを全面に押し出してうりまくったわけです。



蛍光灯の普及期の日本は、高度成長まっただ中で、

もっと働け、もっと働け、という経済最優先の世の中で、

癒し効果がどうとかいうのは、ずっとあとの話なのです。





それが、「一室多灯」が増えてきたのは、

LED照明が普及期に入ったことが一番、大きいと思います。




LED照明は、白熱灯と同じで、広い面積を照らす照明は少なく、

実際に住宅用照明として出回っているのは、

ダウンライト(直径10~15cm程度の天井埋め込み照明)が大半で、

一部、ブラケット(壁付け照明)や、ペンダント(天井吊り照明)が一部しかありません。



自然と、「一室多灯」になって、

その結果として、同時に、照明の癒し効果や、

また、さらなる経済性や環境へのやさしさが注目されているのです。


01「一室多灯」自在に明暗演出・・・・・7月22日木曜日の読売新聞14面より



この記事のポイントを抜粋します。


◆一室に複数の照明器具を配置し、必要に応じて使い分ける「一室多灯」が注目されている。

  あかりを調整することで、省エネになる上、くつろぎの空間演出など、部屋の表情も豊かになる。


◆「一室多灯」を実現した人は「明るすぎず落ち着いて過ごせます。照明の組み合わせが変えられ、

  部屋の雰囲気が単調にならず、空間に奥行きが生まれた」などと言っている。


◆日本の住宅は一般的に一つの照明で室内を均一に照らすため、明るすぎると言われる。

  「一室多灯」の照明に切り替え、必要な時に必要な明かりを使えば、

  部屋の印象を変えられるだけでなく、消費電力を抑えられる。


◆パナソニック電工は、約22屐13帖強)の部屋で、照明が蛍光灯2灯の場合と、

  ペンダントライトなど12台の照明を置いた場合(全て点灯した場合は同じ明るさ)を比較したら、

  場面や活動に応じて使い分けることで、多灯の方が44%の省エネになった。


◆前項のケースで、標準的なタイプの照明器具の場合の価格は、

  天井付け2台の場合が9万1350円、多灯の12灯の場合は1千円増とほとんど変わらなかった。


◆旭化成ホームズの光の研究をする照明士の菅野晋さんは、

  「明るすぎると、まぶしさによるストレスや夜間のあかりによる身体リズムの乱れなど、

  不快感や健康への悪影響につながることが分かってきた」と問題点を指摘する。


◆前述の旭化成ホームズの菅野晋さんは、また、

  「まず、部屋の照明を落として、見えにくいと感じたら、あかりを足す方法で、照明を見直して。

  また、生活の中で色々なあかりを楽しんでください」と話している。




こうやって聞いたら、

「一室多灯」、いいと思いませんか?




いずれにしても、私のような照明デザインをする人間にとっては、


「やっと日本にも、良い時代が来た」


こんな感じがしています。






照明器具で日本最大手のパナソニック電工でも、

時代を見越して、今年から、カタログがガラリと変わって、

「Symphony Lighting」がメインに据えました。



この、「Symphony Lighting」、

まさしく、イコール「一室多灯」なんです。



02パナソニックのカタログを開けると、すぐにあらわれるのが、
「Symphony Lighting」です。




03「約90%のお客様が、あかりを組み合わせて、
お部屋を表情豊かに演出したいと考えています」・・・・・もうそこまで!?




04「照明計画は、タイミングが重要。
お施主様には早期のプランニングをオススメください」・・・・・本当にそう思います。




05【あかりの組み合わせ】必要なところに、必要なあかりを。
すっきりスタイル、はなやかスタイル




06【あかりの灯し方】必要な時に必要なあかりを。
全点灯、くつろぎのあかり、食事のあかり、団らんのあかり




07LDKの【あかりの組み合わせ】&【あかりの灯し方】、
様々なパターン。




08【存在感を抑えたあかりで、吹き抜け空間をすっきりと演出】
・・・・・図面付きで照明プランを解説 [その1]




09【大きなペンダントがつくる華やかな空間】
・・・・・図面付きで照明プランを解説 [その2]



日本の照明器具最大手、あのパナソニック電工が、この力の入れようです。



LED照明の急速な普及と、環境負荷を抑える世の中の流れで、

これからの時代は、間違いなく、「一室多灯」の時代です。




これから、家を建てる皆様は、

是非、「一室多灯」でいきましょう!!





「一室多灯、すごくいいとは思うんですけど、

やっぱり、蛍光灯で部屋全体が明るいのに慣れてしまっているから、急に変わるのは不安です」



そういう方、よくいらっしゃいます。




大丈夫です。


部屋全体を明るくするのと、明るさを抑えたあかりとを、

切り替えられるようにする方法があります。




是非、私に照明プラン、お任せください♪





 
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