2019.01.10 Thursday

2019年、21年目スタート。マツシタホームの家づくりを再定義します。【その4】

2019年、21年目スタート。マツシタホームの家づくりを再定義します。【その3】

 

からの続きの記事です。

 

 

恐れ入りますが、前の記事から続けてお読みいただければ幸いです。

 

 

 

マツシタホーム創業前、「最高の家を普通の価格で提供する」という目標を実現するための

 

独自ノウハウづくりに取り組んでいた私が、「これだ!」という感じで出会ったのが、

 

野村総合研究所が1996年に作成した「住宅産業の業態革新」という小冊子で、その内容は、

 

日本の住宅価格はアメリカの約2倍であり、その価格差の要因を研究したレポートでした。

 

 

 

私は、これらの要因を一つ一つ改善すれば、良い家を安価に提供できると考え、

 

マツシタホームだけの独自ノウハウを作成するためのバイブルのような存在となりました。

 

 

 

昨日は、データから日本の住宅価格はアメリカの住宅価格の約2倍であるというところでした。

 

※現在は1.8倍くらい

 

 

 

今日からは、その価格差の要因分析についてで、

 

今日は、日米の工法の違いに価格差の要因があるかどうかについての分析です。

 

 

 

日本の住宅市場では、20%〜25%程度の市場シェアを持つ大手ハウスメーカーは、

 

鉄骨プレハブ工法、木造軸組工法(在来工法)、ツーバイフォー工法などの色々な工法ですが、

 

残り70数%の大半が在来工法を採用しています。

 

 

 

それに対し、アメリカの住宅市場は、大部分がツーバイフォー工法ですので、

 

「住宅産業の業態革新」では、そこに価格差の原因があるかについて調べています。

 

 

※現在は、スチールハウスも一定のシェアがあるのですが、当時は少なかったと思います。

 合理的なアメリカらしく、スチールハウスもツーバイフォーと大半は共通の工法です。

 

 

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まずは、工法の違いから検討します。

 


日本と北米の住宅では、荷重を支える方法が大きく違います。



日本は柱や梁で荷重を支える「在来工法」が主流であるのに対して、

米国は壁で荷重を支えるいわゆる「2×4(ツーバイフォー)工法」が主流です(2)



米国では大部分の住宅が2×4工法で建てられるのに対し、

日本では1994年度で新設住宅着工戸数のシェア4.3%(日本ツーバイフォー協会調べ)

を占めるに過ぎません。




図2 在来工法と2×4の違い
(出所)松本建工会社資料より野村総合研究所作成。




一般に、2×4工法の方が在来工法より生産能率が高いといわれるため、

工法の違いに日米価格差の根拠を置く説があります。



しかし、図3を見ると日本で2×4工法を採用したケース()及び()は、

やはり米国のケース(A)(C')2倍以上の価格差となっているため、

工法の違いを主な原因とする説には無理があります。



図3 日米住宅価格差の要因分解



()1.図は、同一仕様の住宅を、
    日本側5(イ、ロは2×4工法、ハ、二は在来工法、ホは輸入住宅)
    米国側3(すべて2×4CC'は見積方法の違いによる)で試算したものである。
   2.住宅価格を54の費用に分解し、上記3つのグループに分類し直した。
    第一は主に日本で計上され米国で計上されることの少ない日本固有の費用、
    第二は同様に米国固有の費用、第三は日米共通に計上される費用である。
    また、グラフの高さは住宅総額を示す。

(出所)()日本住宅総合センター「住宅価格の日米比較」より野村総合研究所作成。




次に気象条件の差を根拠に挙げる説もあります。


確かに気象条件の差から日本の住宅コストが高めになる要素はあるようですが、

3を見る限り、やはりそれが主な価格差の要因であるとは言い難いです。



3では、日米のコスト因子を54項目に細分化した後、

日・米固有の費用項目と共通項目の三つに分類し直しています。



これによれば、気象条件の差から来る防湿工事、防蟻工事等の日本固有の費用は、

主な価格差の要因とは言えません。



むしろ、建物の骨組みを作る躯体工事や、ドアや窓などの建具工事など、

日米共通にかかる費目で差がついていることが指摘できます。



これは仕事の進め方や材料費に差があることを示しており、

結局は、建材流通、施工上の非効率性が問題とされねばなりません。

 

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つまりは、工法の差が価格差の大きな要因ではないということです。

 

 

 

次回からは、価格差の要因はどこにあって、どうすればいいのかを書いていきます。

 

 

 

 

【その5】へ続きます・・・

 

 

 

 


 
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