2018.08.24 Friday

今の時代、「競争」をどうとらえるか・・・住宅メーカーと「競争」【その1】

昨日は、金足農業高校の吉田輝星投手の話を書かせていただきました。

 

 

 

金足農業高校の吉田輝星投手は、父の果たせなかった夢を叶えるため、

 

また金足農業の歴代最高記録である甲子園でベスト4以上を目指し、

 

その夢を絶対に実現するという高い「志」を持ち続けました。

 

 

雪の積もった冬のグラウンドを長靴を履いてランニングするなど、

 

信じられないようなきつい練習を、仲間たちと励まし合いながらこなし、

 

夢を本当に実現しました。

 

 

 

スポーツに競争は常につきものですが、

 

高校野球は甲子園出場を目指す者、そして、その先の真紅の優勝旗を目指す者、

 

甲子園は、激しい競争の象徴でもあります。

 

 

 

 

 

ここで話はガラリと変わってしまいますが、

 

今の若者は競争を嫌うようになったとよく言われていますよね・・・

 

 

 

もうかなり前からですが、競争よりも個性の時代などと言われています。

 

 

 

実際、今の若者は、競争よりも協調を好む傾向が強いように思います。

 

 

 

人は時代とともに変わっていくものなので、私のような人を指導する立場の人間は、

 

その時代に合わせて自分自身が変わっていかなくてはならないと考えています。

 

 

 

その時代の若者をどう育てるか・・・これは、経営の常に大きな課題です。

 

 

一方で、常に難しい課題でもあります。

 

 

 

マツシタホームでは6年前から、新卒の営業は入社数年間は社長室付の営業として、

 

私が直接、マツシタホームイズムを教えることになっていますので、

 

私自身が20代前半の社員を常に直接指導しており、

 

私自身、時代とともに変わっていく若者を必死で理解しようと努力する日々です。

 

 

 

 

 

今回、若者と競争というテーマでネット検索していたら、

 

興味ある記事がいくつか見つかりました。

 

 

そのうちの一つをご紹介しましょう。

 

※私の要約です。

 

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日本最大、世界でも第5位の広告代理店である電通のシンクタンク、

 

電通総研が1980年代から5年ごとに行っている「世界価値観調査」の結果を見ると、

 

日本人の「競争」に対する意識の変化について、興味深い結果が見えてきます。

 

 

 

まずは、「競争はやる気を喚起し、アイデアにつながるので好ましい」という問いに対して、

 

「競争は好ましい」と回答した人の割合は、1990年には65.6%(3人に一人ですね)でしたが、

 

95年が67.8%、2000年が76.3%、2005年が78.3%と、2005年まで10ポイント以上も上昇し、

 

2010年には77.2%(8割近く)の人が競争を肯定的にとらえているということなので、

 

30年近く前、平成はじめのバブル期の方が競争を好む人は少なく、

 

2005年以降から現在にかけての方が競争を肯定的にとらえているという

 

意外な結果となっています。

 

 

 

 

一方、「競争は人間の悪い面を引き出し、有害である」という問いには、

 

90年には18.1%が「はい」と答え、それが95年には23.1%と上昇、

 

ところがその後は低下し、2000は15.6%。さらに2010年には13.7%となっっています。

 

 

 

つまり、平成の初めよりも今の方が、日本人の多くが、

 

競争の悪い面よりも、良い面を受け入れるようになってきているのです。

 

 

 

 

次に、競争につきまとうのが格差の問題なのですが、

 

格差に関する答えはどう変化してきているのでしょうか?

 

 

「個々人の意識を刺激するように、もっと収入の格差は広げた方がいい」との問いには、

 

90年は47.1%だったものが2005年までは上昇し続けて65.9%と、

 

7割近い人が「格差」を肯定していました。

 

 

ところが2010年の調査では一転して下降に転じ、38.5%と過去最低を記録しています。

 

 

 

 

さらに、「収入はもっと平等にするべきだ」との問いには、

 

上記の質問と連動するかのように、その数も激減し、

 

95年の42.5%から、一気に、2005年は28.1%まで低下しています。

 

 

 

 

要するに、2005年までは多くの日本人が「競争」を好み、

 

「勝ったものはいい思いをして当然」と考えていたということになります。

 

 

 

「格差はあってしかるべき。負け組になりたくなければ競争に勝てばいいじゃないか」

 

「格差はあった方が、やる気が出ていいじゃないか」

 

といった、いわば『勝ち組』の好みそうな意識が日本人に広がっていったのです。

 

 

 

ところが、です。

 

 

格差に対する意識が、2010年に急変しました。

 

 

 

2005年には28.1%しかいなかった「収入はもっと平等にすべし」という「平等派」が、

 

わずか5年間で52.7%まで急増しています。

 

 

 

勝ち組、負け組、といった言葉が流行語となったのは2006年ということから考えると、

 

目に見える格差が生まれことに、多くの人が嫌悪感を抱き、格差を嫌い始めたというわけです。

 

 

 

 

さて、ここまでの結果をまとめると次のようになります。

 

 

現代の日本人の多くは、格差を嫌っている。

 

 

その一方で、競争することは悪いことではない、と競争することの利点は受け入れている。

 

 

すなわち、競争を悪とはとらえず、個人の成長には必要だと考えていると解釈することができる。

 

 

競争は好ましいが、その競争の勝ち負けが収入格差に結びつくべきではない。

 

 

いわゆる、共生個人主義――。

 

 

そんな一見すると、「それって愛があっていいじゃん」と、

 

ついうなずきたくなるような結果が得られています。

 

 

 

本当は競争を肯定する人と否定する人に二極化?

 

とはいえ・・・どうにも納得できない部分が残ります。

 

 

1人ひとりが強く、そして共生する。

 

 

言い換えれば、強者が弱者を守る“愛のある社会”が、

 

今の世の中にホントに存在するでしょうか。

 

 

確かに、イケイケだった時代はとっくに終わり、

 

多くの人が安定と平等を求めていることは間違いないでしょう。

 

 

しかし、かといって、

 

「競争して勝ったらやっぱり勝っただけの見返りを求めて当然」

 

という人間臭さがなくなったとは、到底思えません。

 

 

 

むしろ、「頑張らないヤツが悪い」とばかりに、競争を肯定的にとらえて競争に参加する人と、

 

「頑張ったって意味がない」と競争を否定的にとらえている人の

 

二極化が進んでいるように思います。

 

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小学生の通知表に1〜5の数字がなくなったとか、徒競走で順位をつけないとか、

 

学芸会でみんなが主役をできるようにするとか、

 

今の若い方は、競争させないよう育てられているから競争を嫌っている・・・

 

なんていう方が多い気がしますが、

 

この調査結果からは、それは間違いであるということが見えてきます。

 

 

 

長く経済成長が続き、無理に競争しなくても、それなりに成長できるという良い時代には、

 

競争のない平等な社会を作ったらみんなが幸せに成長できるという理想論も多数ありました。

 

 

 

しかし、社会全体が景気の良い時代を知らない今の若い方はもっと現実的で、

 

競争によってヤル気を換気させたり、新しいアイディアが創出されるといった、

 

経済成長につながる側面はよく理解しているのですが、

 

その競争に参加するかどうかは個人の自由であると思っているのだと思います。

 

 

 

 

一部の勝ち組を目指して積極的に競争に参加して、多数派の敗北者になるリスクを考えれば、

 

最初から競争には参加せず、世界経済で地盤沈下が続くとはいえ、

 

まだ比較的豊かな日本の普通の生活ができれば幸せな生活ができる、

 

また、経済的な幸福よりも、精神的な幸福感を感じられる生活の方が豊かである、

 

こんな風に考える若者が増えているのだと思います。

 

 

 

ただ、積極的に競争に参加して成功し、その会社の経済力をアップさせる人材の数が、

 

日本では、ちょっと足らなくなってきているのではないでしょうか?

 

 

 

現代は、大手企業は、グローバルな企業間競争にさらされていて、

 

諸外国に対して、競争に勝てる人材を育てていかなくてはならない時代です。

 

 

 

日本は、世界で最も少子高齢化が進んできていて、

 

経済に対する悪影響も、世界で最も速いスピードで進んできています。

 

 

しかも、生産性(一人一人の仕事量や稼ぎの量)が欧米に対して非常に低いため、

 

さらなる少子高齢化に備えるためには生産性を上げるしかないといわれています。

 

 

生産性を上げるためには、競争を担う人材を育てるのは不可欠であり、

 

それができないと、日本の経済力はどんどん沈下していきます。

 

 

 

仮にそうなると、日本人の平均年収も連動して下がり、

 

現在の豊かな生活を維持することはできなくなるでしょう・・・

 

 

 

 

【その2】へ続きます・・・

 

 

 

 


 
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