2018.07.30 Monday

ローコスト住宅と高級住宅の違いってどうなの?【その12】

ローコスト住宅と高級住宅の違いってどうなの?【その11】からの続きです。

 

恐れ入りますが、前の記事から読んでいただけたら幸いです。

 

 

 

大手住宅メーカーの36坪・3,200万円の家と、

 

ローコスト住宅メーカーの36坪・2,200万円の家で、

 

どこがどう違うのかを考えてみますということで、

 

 

1.外観デザインや外装材など外装まわりについて

 

2.構造について

 

3.内装まわりについて

 

4.設備について

 

5.性能について

 

5-1 断熱性能について

 

5-2 防火性能

 

5-3 防犯性能について

 

 

と進んできましたので、今日は、

 

5-4 バリアフリー性能についてを書きます。

 

 

 

バリアフリーも、国の住宅性能表示制度で等級があり、1〜5等級までの5段階あります。

 

 

住宅性能表示制度では、バリアフリーという名称ではなく、

 

「高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)」という名称になっています。

 

 

「バリアフリーって高齢者が対象で、自分は若いからまだ関係ない」とお考えの方が多いですが、

 

実際には、高齢者だけではなく、若い方も、いつ、病気や怪我などで身体の機能が低下すると、

 

歩き、立ち座り、建具や設備の操作などの日常の動作が負担に感じたり、

 

転倒などの思わぬ事故に遭ったりすることがあります。

 


また、車いすを使用したり、介助者の助力を得たりするときに、

 

必要なスペースが確保されていないと、不都合を感じる場合もあります。

 

 

このような身体上の負担や事故などを軽減するために、あらかじめ住宅の部屋の配置、

 

廊下の広さなどを工夫することが有効な対策と言えます。

 


高齢者等に配慮した建物の工夫には、必要となった時に簡単な工事で対応できるものもありますが、

 

廊下の幅や部屋の広さなど、変更するには大規模な工事が必要となるものも多くあり、

 

それらはむしろ、新築時点での対策が必要です。

 


ここでは、高齢者等に配慮した建物の工夫の手厚さの程度を等級により表示することとしており、

 

特に、新築時に対策を講じておかないと対応が難しい、


・移動時の安全性の確保


・介助のし易さ

 

この点においていかに配慮するかがバリアフリーの基準です。

 

 

 

 

5-4 バリアフリー性能について

 


バリアフリー性能は、「移動時の安全性に配慮した処置」と「介助の容易性に配慮した処置」を

 

組み合わせて判断されます。

 

 

まず、前者の「移動時の安全性に配慮した処置」については、

a. 垂直移動の負担を減らすための対策

b. 水平移動の負担を軽減するための対策
c. 脱衣、入浴などの姿勢変化の負担を軽減するための対策

d. 転落事故を軽減するための対策

以上の対策をどこまで配慮するかが性能になります。

 

 

 

「移動時の安全性に配慮した処置」それぞれの対応について

 

a. 垂直移動の負担を減らすための対策

・高齢者等が利用する部屋と主要な部屋とを同一階に配置する。

・階段に手すりを設けたり、勾配を緩やかにしたり、事故が起きにくい形にする。

 

b. 水平移動の負担を軽減するための対策
・段差をできる限り解消し、玄関などどうしても必要な段差はできるだけ小さくする。

・段差のある場所に手すりを設ける。

 

c. 脱衣、入浴などの姿勢変化の負担を軽減するための対策
・玄関、便所、浴室、脱衣室に手すりを設ける。廊下は将来の設置ための準備をしておく。

 

d. 転落事故を軽減するための対策
・バルコニーや2階の窓などに安全な手すりを設ける。

 

 

このうち、

b.の水平移動の負担軽減措置、

c.の脱衣、入浴などの姿勢変化の負担軽減対策、

d.の転落事故の軽減対策については、

大手住宅メーカー、ローコスト住宅メーカーとも、大体できていると思います。

 

 

しかし、a.のうち、

「高齢者等が利用する部屋と主要な部屋とを同一階に配置する」は、

お客様からのご要望で満たすことを求められるため、これは全社がほぼ行っていますが、

「階段に手すりを設けたり、勾配を緩やかにしたり、事故が起きにくい形にする」については、

ローコスト住宅メーカーは、きちんとできていないことが多いですし、

大手住宅メーカーでも、できている会社と、できていない会社があります。

 

 

どこができていないのかということについては、長くなるので、明日、書きたいと思います。

 

 

もちろん、マツシタホームでは、きちんとやっています。

 

 

 

 

最初に、バリアフリー性能は、

 

「移動時の安全性に配慮した処置」と「介助の容易性に配慮した処置」を組み合わせて判断される

 

と書きましたが、後者については、実は、なかなか難しいです。

 

 

 

この性能を上げようとして介助スペースを広く取ると、

 

建物面積をかなり広げることになるため、予算面で厳しくなるからです。

 

 

 

だから、注文住宅の設計打ち合わせ時に、お客様にそのあたりのご説明をしたうえで、

 

個別に対応するようになるのですが、現実的には・・・

 

新築時には、ご要望もうかがったうえで、できる範囲だけ対応しておき、

 

あとは、実際に介助が必要になったときに、間取りを可変させることができるようにしておくなど、

 

将来、介助スペースを作る改造がしやすい配慮をした設計・・・あたりが現実的だと思います。

 

 

 

介助まで配慮した設計・・・大手住宅メーカーの一部には、会社としてできるだけ配慮する

 

ような指示を出している会社もあるようですが、実際の他社図面を見ていても、全く配慮されて

 

いない会社もあるようです。

 

 

 

ローコスト住宅メーカーでは、全体的に、垂直移動や介助スペースについて、

 

配慮できていない図面が多いと感じます・・・

 

 

 

 

【その13】へ続きます・・・

 

 

 

 


 
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