2017.10.13 Friday

マツシタホームの考える「住宅デザイン」とは?【その4】

マツシタホームの考える「住宅デザイン」とは?【その3 からの続きです。

 

恐れ入りますが、前の記事をお読みいただいてから、読んでいただければ幸いです。

 

 

 

昨日の記事をサッとおさらいします。

 

 

 

現代でも、機能的、美的、経済的、技術的要因のそれぞれが

 

効果的に構成されるデザインが優れたデザインであることには変わりないが、

 

戦後の現代社会を反映して、人間の情動的、環境的要因がより重視されるようになった。

 

 

 

 

ここでいう、情動的要因がより重視されるようになったのは、

 

2004年発行の「エモーショナルデザイン」D.A.ノーマン著という本が世に広がったきっかけで、

 

1990年発行のロングセラー「誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論」で、

 

使いやすいことや機能などを重視したデザイン論を書いたD.A.ノーマンが考えを変えて

 

書いた本で、その内容は明日・・・というところまででした。

 

 

 

この「エモーショナルデザイン」という本をご紹介する前に、

 

情動という日本語はあまりなじみがないと思いますので、

 

まずは、「情動」の意味を辞書で調べてみました。

 

 

じょう‐どう

【情動】の意味
恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもの。情緒。

出典:デジタル大辞泉(小学館)
 

 

 

まだわかりにくいですよね。もう少し調べます・・・

 

 

「情動」は元来は心理学の専門用語で、

 

英語の"emotion"の訳語として、情緒不安定の「情緒」を使っていたのが、

 

他の日本語の表現として「下町情緒」という表現があって、こちらに使われる意味では

 

恐れや怒りなどの激しい心の働きを表現するemotionの訳語として不適切となり、

 

「情動」という言葉を使うようになったらしいです。

 

 

 

まだ、わかりにくいかもしれませんね・・・

 

 

情動という言葉は一般的ではなく、心理学用語として難しく書いているのが多いので、

 

「emotion」をプログレッシブ英和中辞典(第4版)で調べてみましょう。

 

 

emotion
/imóun/[名]

 

1 [U]感情. ⇒FEELING[類語]

appeal to emotion rather than to reason

理性より感情に訴える.

 

2 (悲喜・愛憎・恐怖などの)感情, 情緒, 気持ち, 心理

betray one's emotions
感情をつい表に出す
suppress one's emotions
感情を抑える
be overcome with emotion
感情に押し流される

 

3 [U]感動, 感激;[C]感動を呼び起こすもの

He read the story with deep emotion.
その物語を読んで深く感動した.
[中ラテン語ēmōtiō(ē-外へ+movēre動く+-tus過去分詞語尾+-ION=外へ動かされた状態→我を忘れること)]

 

出典|小学館 プログレッシブ英和中辞典(第4版)

 

 

 

続いて、インターネット上の百科事典「Wikipedia」でも調べてみました。

 

 

情動は、主に「興奮」が中心的であるが、「不安」「快不快」も情動として扱える。

 

一般的な「怒り」「喜び」「悲しみ」を情動とするか、感情とするかは、

心理学、脳科学、医学、認知科学、それぞれの立場により異なる。

 

人間の感情はきわめて複雑であり、簡単に区別・分類できるものではないが、

「基本的には食欲や性欲など本能的な欲求にかかわる感情と、

人間が独特にもっている尊敬や慈しみなどの感情に大別することができるとされることがある。

 

医学や脳科学の専門用語としては「情動」は前者の感情を指し、

人間的な感情とは区別して考えられている。

 

情動を構成するものは「快情動」と「不快情動」であり、

食料を得るための「接近行動」は快情動、

敵に対する「攻撃行動」や「回避行動」は不快情動によって引き起こされるものであり、

生物として生存するためにきわめて重大な役割を持っている。

 

 

 

 

他にも色々と調べてみた結果、私なりにまとめると、エモーションとは、

 

「何かを認知した後に知識や理性に従った行動を取る」ということとほぼ反対にあるもので、

 

何かを見たり感じたりした瞬間に感じる、喜怒哀楽や好き嫌いなどの本能的な強い感情のこと、

 

こんな感じですかね。

 

 

 

 

(心身の動揺を伴うような)強い感情、感激、感動、

 

(喜怒哀楽の)感情、

 

(理性・意志に対して)感情、情緒

 

 

こっちの方がわかりやすいですよね。

 

 

何となく、イメージが付きましたでしょうか?

 

 

 

それでは、「エモーショナル・デザイン」のプロローグ(序章-本の導入部)をご紹介します。

 

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    「エモーショナル・デザイン」プロローグ

 

 

1980年代に『誰のためのデザイン?』を書いていたとき、私は情動を考慮に入れていなかった。

 

悪いデザインに対して怒っていたというのに、すべては論理的で、冷静なやり方で、

役に立つこと、使いやすいこと、機能、形態などに取り組んでいた。

 

だが今、私は考えを変えた。なぜか。

 

科学の進歩によって、脳に対する理解、

情動と認知がいかに緊密に絡み合っているかについての理解が進んだ事もその一因である。

 

 

我々科学者はいまや、情動が日常生活においていかに大切か、

いかに価値あるものかを理解している。

 

たしかに、役に立つことや使いやすいことも重要だ。

 

しかし、おもしろさと楽しみ、喜びと興奮、

 

そしてそう、不安と怒り、恐れと激怒がなければ、人生は完全とは言えないだろう。

 

情動に加えて、もう一つのポイントがある。芸術性、魅力、美しさである。

 

私が『誰のためのデザイン?』を書いたとき、芸術性や情動を見下すという意図はなかった。

 

美しさや機能と並んで、使いやすさというものを

デザインの正当な地位に引き上げたいと思っていただけなのである。

 

美に関する話題はどこにでもあると思ったので、それについては触れなかった。

 

その結果、デザイナーからはもっともな批判を浴びたのである。

 

「もしノーマンの処方箋に従えば、
デザインはみんな使いやすいものになるかもしれないが、
見かけはひどいだろう」

 

使いやすいが、見てくれが悪い。

 

これは手厳しい判定だ。

 

残念ながらこの批判は正しい。

 

使いやすいデザインが使っても楽しいとは限らない。

 

そして、三つの紅茶ポットの話が示すように、

魅力的なデザインのものが一番効率的だともいえない。

 

だが、これらの特性は必然的に矛盾するのだろうか。

 

美しさと知、楽しみと使いやすさは共存できないのだろうか。

 

我々認知科学者はいまや、情動が人生から切り離せないものであり、
人がどう感じるか、どう行動するか、どう考えるかに影響を与えるということを理解している。

 

実際、情動は人を賢くする。

 

これは私の現在の研究で得た知見である。

 

情動なしでは人の判断力は損なわれるだろう。

 

情動は常に判断を下している。

 

ここには危険が潜んでいそうだ、あちらは快適だろう、これは良い、あれは良くないなどと、

世界についての直接的な情報を与えているのである。

 

情動が働く方法のひとつは、特定の脳の中止を浸していて
知覚、意志決定、行動を制御する神経伝達物質を通してである。

 

これらの神経伝達物質が思考のパラメーターを変化させるのである。

 

驚くべきことに、いまや、美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる、
という証拠が得られているのである。

 

これから示すように、人を心地よくさせる製品やシステムは使いやすいし、

より調和のとれた結果を生みだす。

 

車を洗って磨いたら気持ち良く運転できるだろう。

 

風呂に入り、清潔でおしゃれなものを着ると、気持ちが良いだろう。

 

すばらしい、バランスの良い、美的にも魅力的な園芸用具、木工用具、
テニスラケット、スキー板を使えば、いつもよりずっとうまくやれるではないか。

 

 

認知は人を取り囲む世界を解釈し、理解する。

 

一方、情動はそれについての迅速な判断ができるようにする。

 

通常、人は状況に対して、認知的に評価する前に情動で反応する。

 

理解することよりも生き残ることがずっと大切だからである。

 

しかしときには認知が先に立つことがある。

 

人間の心の力のひとつは、夢見ること、想像すること、将来の計画を立てることである。

 

心のこの創造的な飛翔力のおかげで、思考と認知は情動を解き放ち、
次にはそれ自身を変化させるのである。

 

これがどのように行なわれるかを説明するために、感情と情動の科学へと進みたい。

 

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デザインとは・・・

 

機能的、美的、経済的、技術的要因のそれぞれが効果的に構成する論理的側面と、

 

デザインに触れることで、直感的に湧き上がる感情的側面、

 

このどちらも大事で、現代の商品デザインでは、

 

徐々に後者の「Emotional Design」の重要性が高まっているということなんです。

 

 

 

 

マツシタホームの企業メッセージは「最高の家をあなたに」です。

 

 

 

「最高」を謳うからには、この2つの面で、どちらも最高を目指しています。

 

 

 

 

【その5】へ続きます。

 

 

 

 


 
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