2016.08.27 Saturday

「震度7でも住める家-等級3に加える4つの提言」日経HB記事より【その7】

「震度7でも住める家-等級3に加える4つの提言」日経HB記事より【その6】からの続きです。


恐れ入りますが、前の記事をお読みいただいてから、読んでいただければ幸いです。

 

 

今日の記事のタイトル
 

 

 

 

筋交いは粘り強さを示す終局耐力が合板より低い。

 

 

2000年に耐力壁の評価方法が変わり、終局耐力の評価方法が変わり、

 

新評価方法で筋交いのせん断耐力を求めると、告示の壁倍率を下回る場合があります。

 

 

幅の異なる二つ割の片筋交いで実施したせん断試験の結果を見ると、

 

幅が910mm(1P)の筋交いは告示の倍率を満たしたものの、

 

幅が1365mm(1.5P)と1820mm(2P)の筋交いは下回った【図1】。

 

 

【図1】
 

 

 

 

日経ホームビルダーが入手した被災住宅の図面を調べると、2Pが多数見つかった。

 

 

折れていた2Pの筋交いもある【写真1】。

 

 


 

 

 

 

建基法では、2Pの筋交い1体で、1Pの筋交い2体分の壁量と見なす解釈もできるので、

 

好んで使う実務者が多くいたようだ。

 

 

東京都市大学教授の大橋好光さんは、「2Pの壁倍率は1体で2.5〜2.8に評価を下げるのが賢明だ。

 

1Pについても告示の壁倍率を下回ることがあるので、1.5に評価を下げると良い」と話しています。

 

 

前述の実験を行った工学院大学教授の河合直人さんは、

 

2Pの筋交いは使用しないという考えを示しています。

 

 

「2Pの筋交いが出隅にあると、圧縮方向の力を受けた時に筋交いが柱を押して、

 

ホゾが土台を破壊する恐れがある。柱が土台から外れる危険な壊れ方だ」と話しています。

 

 

 

 

面材で曲がりを抑える

 

 

筋交いは地震力を受けると面外に曲がりやすい。

 

 

間柱や面材などでこの曲がりを抑えると告示の壁倍率を満たす場合があります。

 

 

 

【図2】は、石膏ボードと二つ割筋交いを組み合わせたせん断耐力です。

 

 

1.5Pは1Pと同等、2Pは0.93となっています。

 

 

【図2】
 

 

 

ただし、面材を単に施工すればよいというわけではありません。

 

 

試験では、石膏ボードを住宅性能表示制度の準耐力壁仕様で施工しました。

 

 

石膏ボードを留めるネジの長さが短かったりピッチが広かったりすると、

 

ボードが外れて押さえ効果は低くなります。

 

 

筋交いの曲がり方は、筋交い端部金物でも違いがあります。

 

 

河合さんは、「プレートタイプは柱の外側に付けるため、筋交いが室内側に曲がろうとするため、

 

筋交いが室内側に曲がろうとする。室内側には間柱があるので、間柱の押さえがある程度効く。

 

柱の内側に付ける柱付けタイプやボックスタイプは、筋交いが外側に曲がろうとする。

 

間柱の押さえが効きにくくなるので、外側に押さえが必要になる」と説明しています。

 

 

外側の押さえ効果が期待されるのは外装材です。

 

 

二つ割筋交いと胴縁に釘打ちした窯業系サイディングを組み合わせた場合(タイプ1)のせん断力は、

 

準耐力壁仕様の石膏ボードを組み合わせた場合(タイプ2)の値を上回っている【図3】。

 

 

【図3】
 

 

 

 

ただ、熊本地震の被災地では、胴縁に金具で引っ掛けたサイディングの脱落が目立っていたことも

 

見逃せません【写真2】。

 

 

【写真2】
 

 

 

大橋さんは、「引っ掛けでは押さえ効果を期待できないので、クギ打ちが望ましい。

 

引っ掛けにするなら外側にも面材が必要だ」と話しています。

 

 

 

 

節での折れをなくす

 

 

被災した住宅の筋交いは、節での折れも目立っていました【写真3】。

 

 

河合さんは「筋交いに節があると、圧縮方向も引っ張り方向も強度が低下する」と言います。

 

 

筋交いには節のない材の仕様が不可欠です。

 

 

【写真3】
 

 

 

 

日経ホームビルダーの記事は以上ですが、記事の通り、

 

震度7が2回繰り返すという熊本地震は、これまでの耐震基準を考え直す機会になりそうです。

 

 

 

これまで、多くの住宅会社が耐震性能の高さをアピールするために利用してきた、

 

住宅性能表示制度の最高等級である耐震等級3ですが、単に等級3を満たすだけでは、

 

熊本地震のような地震に合うと、大破・倒壊の可能性があるということなんです。

 

 

 

 

では、どうすればいいかですが、記事からまとめると、

 

 

‖冦亙匹諒瀕未鯏級3で求められている建築基準法の1.5倍よりも増やすこと

※外装材に耐震性能を持たせることなども検討する

 

∪澤彁に耐力壁直下率を上げるなどで、上下の耐力壁をつなげて地震力を伝達すること

 

6睚選定と施工ミスをなくすこと

 

 

主にこの3つです。

 

 

 

,蓮⊇斬隹饉劼了斗邑直しで済みますが、

 

△鉢は、設計者、施工管理者の意識の高さが問題となります。

 

 

 

マツシタホームでは創業以来、住宅の安全性をもっと高めなくてはならないと考え、

 

耐震性能についても、耐震等級3以上の基準を設けてそれを実践してきましたが、

 

今回の熊本地震に既に基準を見直ししました。

 

 

 

「震度7の繰り返しに耐える家」を供給してまいります。
 

 

 

 


 
calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
最新記事
categories
archives
ブログ内検索
others

(C)Matsushitahome Co.,LTD All Rights Reserved.