2016.08.03 Wednesday

熊本地震の被害調査【その4-2日目3】

熊本地震の被害調査【その3-2日目2】 からの続きの記事です。

 

恐れ入りますが、前の記事をお読みいただいてから、読んでいただければ幸いです。

 

 

 

阪神大震災後の現行基準法で建てられた家の被害を調べようということで、

現行基準法の家が多数あって被害が多かった辻の城地区に行ってみました。

写真は、南側に窓が多くて壁が少ない、倒れた家に多いパターンの家です。
 

 

 

 

この家は倒壊はしていませんが、1階部分が折れ曲がり、大破しています。

間口が狭くて道路側に玄関があり、道路側に窓がほしい気持ちはわかりますが、

壁が1スパン分しかなく、大破した理由は明白だと思います。

2スパン取っておけば結果は全く違っていたかもしれません。


 

 

 

 

パッと見はあまり壊れていないように見えますが、1階が大破しています。

1階の左側の外壁が剥がれていて、筋交いが折れてしまています。

1階右側の壁は見えていませんが確認すると・・・・


 

 

 

筋交いが折れていて、筋交いの足元を本来止める金物が使われています。

いわゆる手抜き工事です。筋交いが金物でしっかり止まっていないために、

筋交いが暴れて大きく変形し、折れたと考えられます。
 


 

 

こちらは木造アパートで、外壁目地の幅が不足していたりして、

いかにも施工が悪そうと見当がつく建物でしたが、中を見てみます・・・
 

 

 

 

反対側に回ると窓が開いていて中が見える状態でしたので、確認してみました。

少しわかりずらいと思いますが、筋交いの下の方が折れています。

 

 

 

 

 

 

 

前の画像と別の場所ですが、筋交いが折れています。

前の画像の筋交いと、この画像の筋交いとも、本来、止められているはずの金物が

留められておらず、釘1本で留まってます。いわゆる手抜き工事ですね・・・
 

 

 

 

前の画像とは別の場所で、同じく本来必要な金物が手抜かれています。

熊本は普段ほぼ地震がない地域なので、工務店の人たちも、

「熊本で地震はないんだから、金物面倒だし、まあ大丈夫だろう」

という感覚だったと思われますが、結果を見ると恐ろしいです。
 

 

 

 

左の鉄骨の建物は大破していますが、正面の木造の建物は、

新しいせいか、大きく壊れてはいないように見えます。

でも、近づいてみると・・・
 

 

 

 

正面向かって左の外壁部分が壊れています。外壁が斜めに壊れていますが、

このように筋交いの形で外壁が壊れている建物がとても多かったです。

新しい建物は全く壊れていない建物が多数あることなど総合的に考えると、

筋交いの緊結不足がこのような壊れ方につながっていると考えられます。

 


 

 

 

【その5】へ続きます。

 

 

 

 


 
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