2012.02.10 Friday

断熱向上のコストは、省エネ効果によって何年で回収できる?【その1】

国土交通省のホームページである資料の検索をしていて、

目的とは別の、たまたま出てきた資料をご紹介したいと思います。



割と有名な資料で、この手のセミナーなどで何回か見た記憶がある資料です。



資料のタイトルは若干違いますが、

この記事のタイトルは、私が「この方がわかりやすい」と思ってつけ直しました。




「健康・省エネ住宅のすすめ
断熱向上による温熱環境の改善がもたらす経済的便益」

2010年の健康・省エネ住宅を推進する議員連盟会議での資料です。




宮城県仙台市郊外の築27年の既存家屋を、断熱・気密工事改修し、
その工事の前後で、各部屋の温度がどれくらい違うか調べました。



左が断熱・気密工事改修前の温度データで、

右が断熱・気密工事改修前の温度データです。




改修前は、各部屋ごとの温度はバラバラで、

部屋ごとの温度差は最大で20度を超えています。




また、時間帯における温度変化も非常に大きく、

1日の間に、同じ部屋で10度以上の温度変化が発生しています。





それが改修後は、


☆各部屋の温度差・・・・・・・・・・・・・20℃以上 → 5℃程度


☆同じ部屋での1日の温度差・・・・・10℃以上 → 2〜3℃程度




【各データまとめ】


・宮城県仙台市郊外に


・築27年の木造在来工法の戸建て住宅


・床面積106.7屐32.27坪)


・改修前の温度測定 2006年2月19日〜3月4日


・改修後の温度測定 2007年1月4日〜14日


・気密性能(C値)

 −改修前 : 12.0c/

 −改修後 :  0.7c/


・断熱性能(Q値)

 −改修前 : 5.4W/K

 −改修後 : 1.8W/K





暖房用支出と断熱工事の投資回収年数の試算
断熱工事による差額は新築で約100万円で、平均的暖房支出は年3.5万円




暖房用支出と断熱工事の投資回収年数の試算2
この試算では、断熱工事による差額は新築でも29年で、
回収に時間がかかりすぎることが普及を妨げているのでは?




断熱向上による省エネの便益と省エネ以外の便益
省エネ意外にもここに上げるような多数の利益があるが、
中でも居住者の健康性を考慮して、投資回収年数を短縮できるか?



上の表の中が見にくいかもしれないので、

書き出しておきます。





(+)は、プラスになる便益

(−)は、費用増加等のマイナスの便益


※「便益」とは便利で有益なこと






1.省エネの便益


ゝ鐔纂圈ΑΑ(+)光熱費削減


⊇斬雍ゝ觴圈ΑΑ(−)建設に要するエネルギー量の増加


9埓/社会・・・(+)化石エネルギー輸入量の減少、(+)CO2排出削減


 

2.省エネ以外の便益


ゝ鐔纂
(+)健康性向上
(+)快適性向上
(+)遮音性向上
(+)安全性向上
(+)メンテナンス費用削減
(+)知的生産性向上
(−)住宅購入費/改修工事費の増加


⊇斬雍ゝ觴
(+)建物の付加価値の増加
(+)CSR(企業の社会的責任)の推進
(−)建設コストの増加


9埓/社会
(+)環境政策への貢献
(+)環境製作に対する市民の意識向上
(+)産業活性化の推進
(+)雇用創出
(+)経済的な乗数効果




こうやってみても、メリットの項目が圧倒的に多いですよね。




健康増進による投資回収年数短縮の話しは、次の記事で書きます。






【その2】 へ続きます。




 
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