2009.05.19 Tuesday

今、注文住宅業界では、「太陽光発電」の売り出し方が変です。

最近、注文住宅業界では、

太陽光発電搭載に関する特別価格などのキャンペーンや、太陽光発電搭載の商品の新発売など、

太陽光発電がらみの販促活動が盛んに行われています。




これは、元は福田首相が、

自身がホスト国として参加した洞爺湖サミットなどの関係もあり、

「低炭素社会・日本をめざして」というスピーチで、

いわゆる「福田ビジョン」を打ち出したことが始まりです。


その中で、省エネの推進と並んで、CO2排出量がゼロの発電方法を目指そうという方向性の中で、

特に、太陽光や風力などの再生可能エネルギーに力を入れていく方針となったわけです。


その後、首相が交代したわけですが、

福田首相のあとを継いだ麻生首相も、同じ方針を引き継いだだけではなく、さらに景気対策の一環としても、

太陽光発電の普及などによる景気拡大を目指すということになったわけです。



以下は、関連記事です。

麻生太郎首相は4月9日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、2020(平成32)年まで約10年間の日本の成長戦略構想を発表した。太陽光発電などによる「低炭素革命」や、介護や地域医療の充実による「健康長寿社会」などを実現させることで、今後3年間で最大200万人、20年には400万人の雇用を創出していくと表明した。



そして、具体的には、国は補助金制度を復活させました。


復活ということは、以前、もっと太陽光発電システムが高価だった頃、

国は、太陽光発電システムを設置した家庭に補助金を出していましたが、

2005年、以前よりは価格が下がってきたということで、打ち切りになりました。


そして、そして、今回、国は、補助金制度を復活させ、

国では1kwあたり7万円の補助金を出すことになったわけです。

(東京都など、一部の自治体では、国とは別に補助金を出すところもあります)








前置きが長くなりすぎましたが、

タイトルのように、注文住宅業界では、今、太陽光発電の売り出し方が、すごく変なのです。



何かというと、国の補助金とは別に、

特別価格で提供するとか、住宅会社で補助金を出す(要は値引き)とか、

割引合戦になっているんです。



あるハウスメーカーでは、3kwのシステムをトータル70万(補助金は別で!)でつけますとか、

まるっきり赤字で太陽光を販売しましょうということも珍しくないです。

(通常は1kw当たり60万円前後が相場だと思いますので、3kwでは180万円前後が相場)



別にいいことだと思うかもしれません。



実際、価格が安くなることは、消費者にとって、いいことです。




私が「変」だと言っているのは、本当に消費者の利益になっているかどうか疑問だからです。






住宅業界、特に価格が高めと言われてる大手ハウスメーカーは、

昨年の秋から、業界史上最悪と言われる不況です。



その中で、低価格商品の発売が相次いでいます。



社会全体が大不況の中、消費者が生活防衛に努めている中、

これから家を建てようというお客様は、予算を絞り気味になっています。



住宅業界は、(この点は自動車業界と似ていますが)

通常、お客様と個別交渉の中で「値引き」のある業界ですから、

高めの商品を値引きして利益が減ってしまうことになるよりは、

最初から低価格商品(グレードを下げた商品)を発売して、

お客様の予算減による利益低下を避けようという方向になっているんです。




しかし、低価格商品の相次ぐ発売にかかわらず、

大手ハウスメーカーの前年同期比マイナスは現在も続いています。

(昨年12月を底にマイナス幅は縮小してきています)




また、この景気の中で、値引き拡大による販売アップを目指しても、

販売数量を増やすことができなければ、逆に赤字幅が拡大してしまいます。



そのため、逆に、

少ない販売量でも、利益を確保できるよう、値引き幅を圧縮する会社が増えています。





またまた長くなりましたが、

ここらあたりで、私の言いたいことが見えてきた方は、頭の回転の良い方だと思います。




私の言いたいことは、

太陽光発電は、お客様が「あとで電気代が減るのだから」と、

予算をアップしてくれる商品です。



太陽光発電では利益を出さなくても、場合によっては太陽光発電を赤字販売してでも、

太陽光発電込みで建物の割安感を出せば、

建物本体部分の値引きを抑えることができ、トータルとしては、利益を増やすことができる。



もうちょっとわかりやすく言い換えると、

太陽光発電なしの状態で契約するには、大きな値引きをしなくては契約できない会社が、

本当は値引きで利益を減らしたくないため、

あとで電気代が減りますよという話で、安く太陽光発電を販売して、

建物本体の値引き幅を減らして、利益を確保する。




実際は、太陽光発電システムは安いものの、

本来、もっと本体で値引きしてもらえるはずだったのが、その値引きが減ってしまうので、

電気代が減るメリットも、本体の値引き減で飛んでしまう可能性が高いということです。




でも、消費者から見たイメージでは、

太陽光発電を積極的に推進し、環境に貢献している企業という、良い企業イメージにつながるんです。




「利益拡大」と「企業イメージアップ」、一石二鳥なんです。





だから、今、あっちもこっちも太陽光発電キャンペーンなんです。




展示場回りをたくさんした人は、

何でこんなに多いのだろう?、この業界は何でも横並びなのかな?

などと、思っていたはずです。




実際は、横並びでも何でもなく、現在の太陽光発電システムを取りまく状況は、

多数の住宅会社にとって同様のメリットがあるから横並びなんです。







では、当社ではどうかと言うと、

残念ながら、当社にとっては、他社に比べてメリットが少ないのです。




なぜなら、当社では、

キャンペーンの特別プレゼントなどを除く、個別の値引きを完全廃止しているから。






私は、ゴネた人が得をして、

何も言わない、本当に人のいい人が損をするような、

そういう商売は大嫌いです。



だから、絶対に個別交渉による値引きはしないんです。




そして、それでもどんどん売れる商品やサービスをつくりあげる。



それが当社の目指すものなんです。







当社も、環境に貢献する企業でありたいと思っています。



だから、光熱費とメンテナンスを徹底して低減する家をつくっています。



太陽光発電も積極的に推進していきたいと考えています。




当社では、先ほどの理由で、太陽光キャンペーンはやりにくいなあというのが本音ですが、

そこだけで判断してほしくないという思いがあります。


太陽光発電システムを搭載するのであれば、

太陽光発電システムを含めた、住宅全体の性能や機能、仕様、サービスなど、

住宅全体を見て判断してください。





トータルであれば、どこにも負けないという自負があります。




社内では、

「マツシタホームより20%高い会社が20%割引したとしても、マツシタホームの家の方が良い家」

そういう家をつくっていると話していますし、社員もそう思っていると思います。




太陽光発電を搭載しようとしなかろうと、

マツシタホームの家を検討してみてください。



そして、他社とよく比較してみてください。



正しい比較さえしていただければ、

自信はあります。





 
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